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2016年5月 1日 (日)

毒蝮三太夫さん

この話は自分が中学二年生の頃にあった出来事です。

二年生に進級し、新しい学級に慣れ始めた時期のこと。

僕はクラスの中で、素直で真面目そうなK君という子と仲良くなりました。

K君は僕と話している時、とても僕に気を使って話してくれている感じがしたし、
他の友達ともそんな感じで接していました。

僕は「そんなに気を使ってくれなくていいのに^^」と思うくらいでした。

そんなK君は僕の家の近くに住んでいることがわかって
学校から一緒に帰ることもしばしばありました。

ある日、K君と一緒に帰り道で話しながら帰っていると
K君から突拍子もない言葉が飛び出してきました。


「たちくんの笑った顔って、毒蝮三太夫に似とらん?」



Dokumamusi

僕は「え?初めて言われたんだけど…」と思いました。

当時の僕は、毒蝮三太夫さんの存在は知っていたのですが
「口が悪いおっさん」「決して男前とは言えない俳優さん。」としかイメージがなく
正直、僕の笑顔が毒蝮三太夫さんに似てると言われても全く嬉しくはありませんでした。

(※当時、僕の髪型はスポーツ刈りの短髪で、眉毛も濃かったので、僕が毒蝮さんに寄せていったくらいだな。と今になって思います。)

なので、「え?初めて言われたんだけど…」の裏腹に
「しゃれにならんがや!」と心の中で叫んでいた自分がいました。

それからずっと毒蝮三太夫さんの件だけが気になっていました。

家に帰って、毒蝮三太夫さんの顔を改めて見てみようと思い立ちましたが、その頃は携帯電話を持っておらず、家にもパソコンが無かったのでヤマダ電機のパソコンコーナーでネット検索し毒蝮三太夫さんと僕の笑顔が似ているか検証しました。

『毒蝮三太夫』で検索したら毒蝮三太夫さんの顔がどんどん出てきます。

僕はそれを見て「…似てるかもしれん。」と残念ながら思ってしまいました。

それ以降の僕は、自分の笑顔が好きではない生徒になってしまいました。

笑顔を人に見られるのは平気なんですが、自分の目で自分の笑顔を見るのはとても嫌でした。

だから、学校の行事で写真を撮られる際、カメラマンが「にこっと笑って!」と言われても思い出として残る写真には笑顔で写りたくない!と殆ど真顔で写ってきました。

修学旅行や卒業式の集合写真、プリクラでさえも殆ど真顔で写ってきました。

テレビで毒蝮三太夫さんが映ると何故か自分を意識してしまいます。

当時は本当に、脳裏に噛み付かれた毒蝮を血清で浄化したいくらいの気持ちでした。

しかし、時が経過するとともに毒蝮三太夫さんに対する意識が少しずつ弱まっていきました。

心のキズは治すのに時間が必要だと言われますが
僕の心のキズも少しずつ治っていく様な感じがしました。

でもまだ、傷跡が残ってたりもします。

今は作家活動もしているので、イベントでお客さんから
「たちさん!写真撮ってもいいですか?」と尋ねられ、僕はお客さんと一緒に写真に写る時があります。

僕はこの時、快く笑顔で写真に写ろうとするのですが
毒蝮が脳裏をよぎるので、真の笑顔で写りたい自分と毒蝮く思う自分とがせめぎ合い
結局、中途半端な表情をしてシャッターをきられる場合がほとんどです。


そして最近、久しぶりにK君からの電話がありました。

その内容は、「今年の7月30日に結婚式やるんだけど、たちくん受付をやってくれん?」という依頼でした。

僕はK君がずっと前から結婚秒読みの段階なのはわかっていたし
そろそろ結婚するんじゃないかと待ちわびていたので何故か自分も嬉しくなりました。

僕は受付係を快く引き受けたと同時に「結婚式だから絶対に記念写真を撮るだろうな。
でもこの日の自分は笑顔でいたいな。」と大人っぽく思ってしまいました。

一生に一度の記念すべき日は、毒蝮で僕をメランコリックにさせたK君と一緒に
今まですることがなかった最高の笑顔で写真に残したいのです!


その日ばかりは、毒蝮三太夫さんを気にせず、お祝いしたいと強く強く思います。

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コメント

終始どくまむしさんに失礼な記事やな!笑

中2の当時に思っていたことをそのまま書いただけで 、大人になった今はそんなにひどくは思わないよ。

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